カノン

僕らは何かを当たり前のように無くしていく
続いていく日常に線なんて引けないけれど
共にしたのは鳴り止まない声
嘘吐きだと言えればよかったのに
結末を知る僕らだから
あとどのくらい重ねたら君に僕を残せる?
今日僕らは昨日の僕らに別れを告げた
気が付けばこんなところまで来たんだね
間際にならないと言えないなんて
誰かが誰かに会うように僕らは互いを手離した
(重なっていく時も何れどこかで区切りがくる。笑って君と別れられたらそれがいい。)