決意するときに

懐かしさと引き換えに僕らが手に入れたもの
何か言いたそうに躊躇するその音が紡ぎ出すはずだったものを
たとえそれが溜息を吐くほどのものだとしても
出来ない約束なんてできないけれどそれでもそれでも
お願い、この嘘をどうか見逃して
曖昧な記憶の奥に君を見出すよ
かえらない声をずっと待っている、あのときからずっと
わかっているよ、わかりすぎるほどにわかっているよ
越えて行く先は君には教えられないけれど
明日はもう少し晴れるようだから
(戸惑いながらも僕らは一つ一つ選択して歩いていく。それが先の見えないものでも君を置いて行くかもしれないものでも)