コイ、オワル

枯れない花なんて無かったんだし
そうして君との記憶は空白へと変わった
惰性でこれからを生きれるほどには
今までに戻るだけなのにどうしてこんなにも
もう少しだけ僕の傍に居て、少しの間だけでいいから
ほんとうはありがとう、って言いたかったんだ
着色された風景を何度も何度も繰り返してみては
嘘でもいいから笑ってよ、愛想笑いでも構わないから
今をどうにか思考から追い出せればよかったのに
嘘だらけの僕らだから、さいごくらいは
(あんなにもひと時も離したくないと思っていたこの手を今、離すね。これからも元気で。)