色は匂へど散りぬるを我が世誰そ常ならむ

い:いつだってそうだけれど、
ろ:路面電車に飛び乗って
は:早口な君の言葉に
に:煮え切らない態度の僕
ほ:本物なんて誰が決めたの
へ:ヘッドフォンから聞こえる歌詞に
ど:とりあえず頷くフリをしてみた
ち:誓いの言葉だなんて
り:理不尽にも程がある
ぬ:ぬるま湯に浸かったような僕らの関係も
る:ルールにのっとってみれば
を:おしまいだなんて判っていた
わ:わかりきった言葉を今更
が:鏡に映して呟いて
よ:ようやく、そうだと気が付いた
た:ただ、本当はそれすらも
れ:零下の空気の下(モト)では
そ:その場に落ちてゆくだけだと知っていた
つ:綴る音階飛び越えて
ね:猫背寝不足拗けぐせ(ネジケグセ)
な:夏になると日陰が好きになる
ら:来年に思いを馳せる僕らは
む:無駄に見えるほどの日常を消費していく
う:浮き沈みする意識の端で
ゐ:彩りさえもモノローグ
の:逃れることなんて到底不可能
お:大雨の追い撃ちに溜息ひとつ
く:食い違う僕らの会話
や:やがて霞む君の背へ
ま:また会うことは無いのでしょうと呟いた
け:軽薄な言葉と上っ面だけの笑顔
ふ:二人腹の探りあい
こ:根拠の無い自信と錯覚携えて
え:永遠に続くかと思われたこれも
て:手持ちのカードラスト一枚
あ:余す事無く焼き付けた
さ:さいごになる時を繰り返す
き:聞き飽きたその台詞は
ゆ:唯一君がくれたもの
め:メランコリーなんてガラじゃない
み:見つめていたものが何だったかなんて
し:知りたくも無かったのに
ゑ:駅までの二人道
ひ:一人で歩く日が来るなんて
も:もうわかってはいるはずなのに
せ:背中を押す一言が欲しい
す:すり抜ける風は僕の味方
(散ってゆくのは君へ宛てた言葉さえも)

連ごとにあいうえお作文風に。
い〜ほ:なんだかすれ違ってる高校生の通学風景/ ち〜を:紙一枚の約束に翻弄される僕ら/ わ〜そ:今更素直になっても仕方が無いのに/ つ〜む:青春真っ只中高校生/ う〜ま:熱が見せた夢に/ け〜て:恋愛だって一種の賭け事/ あ〜し:この思いの行き先とそれが終わる瞬間/ え〜す:明日はちゃんと君に言うから