ひかり、

水飛沫七色光線
まだら模様の陽射し
いつも僕の後ろにあるは
君が動くたび、きらきら
風がふわりゆらして
斜めに橙色、染めつくす
冴え渡る緊張感
色さえ見えない
闇にじわり滲む白
僕だけの光
(どうしてみても捕まえられないそれに目を細めて。)
水面に反射する光。跳ね上げるたび、きらきら。/ 木陰でぼんやり。地面に広がるはまだら模様に刳り貫かれた陽射し。/ ひかりがあれば必ず影ができる。/ 宝石や時計に反射する光。指先で、胸元で、耳元で揺れて。/ 風で揺れたカーテンの動きに合わせて光がふわりふわり。/ 夕方。どうしようも無い程に、何もかも染め上げる朱色。/ どきりとするほどに透明な月明かり。全て見透かされそうなほど。/ 夜中。月さえ沈んで辺りは闇に。あとは夜明けをただひたすらに待つばかり。/ 夜明け前。少しずつ白が境界線を侵食していく。/ きみというひかり。