グッバイマイスター

あなたを越える日がこなければいいと思った
あの背中を見ていた日の幸せ
この手を引くのはもう自分しかいない
誓えるわけなんかない、そんなこと
貴方に褒められるためならば何度だって
届かないはずの手が届いてしまったらどうしたらいいの
どんなことになっても僕は貴方を仰ぐ
残された僕にしか出来ないあなたの最後のわがまま
その日僕は一つだけ嘘をついた
もうかえってなど、こないよ
(一生貴方は傍に居てくれるものだと、一生この関係は変わらないものだと、根拠も無く、ただそう思って、いた。)