休日の午後には

くるり裏返って届く陽の光
裏路地に落とす影の淡さを拾い集めて
跳ねて返る子供の声と過ぎてゆく風と
ひらり揺れたカーテンの向こう側より
聞き飽きるほどに流れてゆくあなたとの思い出話
読みかけの小説はどれにしよう
冷めた紅茶と共に褪めた写真を捲って
気まぐれな訪問者からもたらされたキミの噂
夕方を迎える前に会いにゆくよ
明日またどうか
(ゆったりと過ぎる時間をあなたと共に)
bgm:通りの人々(RamineOLD WOODS HUT)