サラウンド

本音なんて伝えられない距離になっちゃったね
深夜に受信した、のは、
足音を消して少しずつ離れて行ってはくれないか
届かないリズムを自覚している
貴方が動かす空気の音すらも聞き分けられる
こんな風に繋ぐのはいつだって君からだった
伝わらない前に消してしまえばいい、こんな気持ちなんてなかったんだ
人とこうして熱を分け合うのはこんなにも幸せなことだったかな
貴方の言葉が耳から気持ちを温める
びっくりするくらい鼓動は煩いのに無音が聴こえるよ
(傍に居たのは僕じゃなくて、僕の傍に居てくれたのは君だった)